カーペットをフローリングに貼り替えたいけど費用がかかるし・・・。なんて時やフローリングの床に染みなどが出来てしまい、簡単にリフォームしたいなんて時は、クッションフロアを貼る事をおすすめします。防水性と防音性を備えたクッションフロアならコツさえつかめば、かなり簡単に敷き詰めることが出来ます。このページでは、クッションフロアの貼り方を説明しています。
クッションフロアの基礎知識
Pタイルやクッションフロアに代表される合成樹脂系の床材は、クッションフロア以外にも多くの種類がありますが、一般の住宅で使われるのは、ほとんどがこの弾力性のあるクッションフロアです。
クッションフロアは発泡層のある塩化ビニール長尺床シートで、弾力性があり、防音・防水・保温効果があるので立ち疲ねや冷え込みを防ぎ、水汚れも簡単に落とせます。色・柄も豊富で、表面をエンボス孤高(浅く凹凸をつけたもの)したものが主流のようです。
クッションフロアはキッチンやトイレなどの水まわりや廊下、子供部屋に適しています。クッションフロアは、ホームセンターなどでも購入することができ、価格が安く、施工性がよいのも大きな特徴です。
ただし、欠点は熱に弱いことで、継目を完全にシールしないと、継目から水が入って浮く恐れがあります。なお、製品によっては、熱に強いタイプもあります。
クッションフロア種類とサイズ
クッションフロアは分類されるほどの種類はありません。強いてあげれば、厚さによる用途の違いです。一般住宅では厚さが1.8mm程度ですが、店舗など業務用では厚さが2.5mm以上もあり、重歩行に耐えうるようになっています。家庭用にも2mm以上の厚いものがあります。
サイズは91cm幅と182cm幅のロール巻きで、1mの単位でカツト売りされています。継ぎ手を少なくするには182cm幅のものを使用しますが、DIYでリフォームするには、大きい分、取り回しが面倒になります。
柄はベーシツクなものの他にウツド調、コルク調、ストーン調などあります。大きな柄は柄合わせが必要になります。DIYでリフォームする場合は柄合わせの必要のないものを選ぶのが無難です。
クッションフロアの貼り方
クッションフロアの貼り方は、下地の種類によつて施工方法は違ってきます。通常は下地がモルタルやコンクリートの場合は接着剤、下地が合板の場合は両面テープ(または接着剤)を使用します。
DIYでリフォームする場合は、テープ貼りの方法で行います。床が平坦でテープが接着できる下地であれば、ほとんどの床に貼れますので、簡単にクッションフロアを貼ることができます。
必要な道具
- クッションフロア
- 両面テープ(専用のもの)
- シームシーラー(継ぎ目の接着に使います)
- カッターナイフ(大型)
- ハサミ
- 千枚通し
- メジャー
- 仕上げベラ(スチール製のものが便利です)
- パテ用ヘラ押さえ(壁ぎわの余分な部分の切り取りに使います)など
巻きグセをとる
クッションフロアは、ホームセンターなどでは、巻いた状態で販売されていますので、巻きグセがついています。おおまかな寸法にカットしたら床に寝せた状態でしばらくおき、できるだけ巻きグセをとっておきます。
きれいに掃除をします
元に貼ってあった床材を剥がし、床の表面に残った接着剤や両面テープをスクレーパーなどで落とします。
そして、床の表面のゴミやホコリ、汚れをきれいに掃除します。表面が汚れていると両面テープの粘着力が弱くなる原因になります。
両面テープを貼る
部屋の周囲に両面テープを貼ります。そしてクッションフロアを敷き詰めると考えて、クッションフロアの中央くらいの位置に両面テープを貼ります。
この時はまだ、剥離紙を剥がさないで下さい。尚、継ぎ目は重ね切りするので、カットした後で継ぎ目テープを貼ります。
1枚目のクッションフロアの貼り方
少しだけ部屋の長さより大きめにカットした1枚目のクッションフロアを壁際に沿って仮置きをします。
壁とクッションフロアが平行でなかったり、途中で凹凸がある場合は、幅定規を使い正確に線出しをしてカッターでカットします。
壁際にピッタリと納めることが出来たら、ずれないように中央テープの剥離紙を剥がして固定します。
2枚目以降のクッションフロアの貼り方
2枚目、3枚目と少しだけ部屋の長さより大きめにカットしたクッションフロアを少しだけ重なり合わせるように配置し、ずれないようにして中央テープで固定します。
そして、クッションフロアが重なり合った部分を真っ直ぐにカットします。その後、カットした箇所に継ぎ目テープを貼り付けます。
最後のクッションフロアは、1枚目と同じように壁際部分を幅定規を使って正確にカットしピタリと合わせ、中央テープで固定し、クッションフロアが重なり合った部分を真っ直ぐにカットします。そして、カットした箇所に継ぎ目テープを貼り付けます。
クッションフロアの余分な部分をカットする
部屋の周囲の両面テープの剥離紙を剥がし、クッションフロアの端部分や柱などの出っ張り部分を、金ベラを押し当ててカットします。このとき、押さえベラはグッと力強く押し付け、しっかりと角を出してやることがコツです。
尚、押さえが効かない大きな柱などがある場合は、角部分に少しずつ切り込みを入れながら角を出し押さえベラでしっかりと押さえ込んでカットします。
仕上げ
クッションフロアの継ぎ目部分にシームシーラーを塗り、乾燥すれば完成です。さらに、フロア用のワックスを塗れば完璧です。
クッションフロアをきれいに貼る注意点
以上の方法で、クッションフロアをきれいに貼ることができます。クッションフロアのリフォームを行なう際の注意点として、とにかく隅をしっかりと押さえてカットすることです。又、貼り替えの場合は、剥がしたクッションフロアで新しいクッションフロアの型取りをしてもいいでしょう。