トイレが流れない「自分でつまりを直す方法」

住まいの修理

トイレがつまって流れないときは、その場所や原因によって、つまりを直す方法が違ってきます。あせって何度も水を流したりすると、かえって悪化させることもあります。そのため、まずは症状と原因をきちんと特定し、適切な直し方で対応しましょう。このページは、トイレが流れないとき、自分でつまりを直す方法を紹介します。

紙製品がつまったときの直し方

トイレのつまりの原因としてもっとも多いのが、トイレットペーパーです。トイレットペーパーは、通常であれば問題なくトイレに流れますが、一度に大量に流しすぎるとつまりの原因となります。

ティッシュペーパー、トイレクリーナーなどは水に溶けにくい為、トイレに流すとつまりの原因になります。トイレに流せる製品であっても、トイレットペーパーよりは、溶けにくいようです。

紙製品が原因でトイレがつまって流れないときは、すぐに修理をするよりも、少々時間をおき、紙をふやかしたほうが楽に済む場合もあります。

バケツでお湯を流してつまりを直す

紙製品がトイレつまりの原因の場合は、水に溶かすか、ふやかして排水管に流してしまいます。早く溶かしたい場合は、お湯が効果的です。50度くらいのぬるま湯をトイレに流して放置すると良いでしょう。熱湯を使用すると便器が割れてしまう恐れがありますので注意してください。

バケツでお湯を流してつまりを直す

灯油ポンプやバケツなどを使って便器内の水をなくします。水がなくなったら、少しずつお湯を注ぎます。

20~30分放置して、再度お湯をゆっくり注いでみてください。流れるようなら、つまりは解消されています。解消されない場合は、ふたたびお湯を注いでもう少し時間を置くようにしましょう。

重曹と酢で紙を溶かしてつまりを直す

アルカリ性の重曹と酸性の酢を混ぜると、化学反応を起こして炭酸ガスが発生します。その炭酸ガスを利用した、トイレのつまり解消法です。酢の代わりクエン酸でも代用できます。

重曹と酢

重曹 150g(計量カップ4分の1程度)
お酢 100ml(計量カップ2分の1程度)
お湯 50度程度で1.5ml (水を抜いた状態で便器の半分ほどの量)
分量は、大体の目安で大丈夫です。

クエン酸があれば、お酢の代わりに使えます。むしろクエン酸の方が効果は大きいです。クエン酸でも分量も同じです。

重曹・お酢・お湯の順番に便器に入れ、そのまま便座のフタをして20~30分放置します。そして、再度お湯をゆっくり注いでみてください。流れるようなら、つまりは解消されています。

ラバーカップでつまりを直す

トイレ用のラバーカップでつまりを直します。ビニールの中央に穴をあけビニールの穴にラバーカップを通し、ビニールでトイレ便器を覆ってやれば、水が飛び散らないで済みます。

つまりを取り除くコツは、つまりを手前に移動させるように吸引することです。カップを押し当て引くときに力がかかるようにし、何度か繰り返すと、つまりが移動して、トイレの水が流れるようになります。

ラバーカップを用いたトイレつまりの除去方法

ラバーカップでつまりを直す

ラバーカップは真空状態を作らないと効果が半減しますので、ゴム部分を水に浸かるようにバケツで便器に水を入れます。

  1. ラバーカップを排水口と水平になるように密着させます。
  2. ラバーカップをゆっくりと押し込みカップをへこませます。
  3. 勢いをつけてグッと引っ張ります。
  4. 1~3を何度か繰り返すします。
ラバーカップでつまりを直す

ラバーカップはトイレのつまりを押しこむ道具ではありません。つまりを引っ張る道具です。真空状態を作ることで吸引力が発生します。

ワイヤーブラシでつまりを直す

ワイヤーブラシは慣れないうちは扱うのが難しいですが、適切に使うことができれば高い効果を得られる道具です。ワイヤーブラシには、先端にらせん状のヘッドがついています。この先端部分がこびりついた汚れを削り落とし、つまりの原因を流れやすいように崩してくれます。また、つまっているものを引っ掛けて引っ張り出すということも可能です。つまっているものに合わせて臨機応変に使い分けましょう。

ワイヤーブラシを用いたトイレつまりの除去方法

  1. 養生をして便器にワイヤーブラシを伸ばし入れる
  2. つまりに引っかかったらワイヤーを前後させ、崩して押し流すor引っ張り出す
  3. つまりがとれたら「小」で水を流してつまりの解消を確認する。
  4. ワイヤーを清掃する
ワイヤーブラシを用いたトイレつまりの除去

固形物がつまったときの直し方

スマホやメガネ、ペン、置物などの固形物がトイレにつまった場合は、手でつまりを引っ張りだして直すのがもっとも確実で手っ取り早い方法です。水が溢れているときは、バケツなどに水をできるだけ汲み出しておき、長めのゴム手袋をはめて便器の排水溝に手を突っ込んでつまりを引っ張りだしてみましょう。

ちょっと抵抗がある方法ですが、つまりの原因が異物なので取り除くことさえできればつまりを解消することができます。このとき、注意しなければいけないのことは、異物を奥に追いやらないということです。奥の方へ入ってしまうと、素人の手では負えなくなってしまいます。

手を突っ込んで取れない場合は、トイレは使用禁止です。水を流さず、そのままにして専門の業者に相談してください。色々すると被害が拡大することになりかねません。

固形物がつまって取れない場合に自分でつまりを修理する方法としては、トイレ便器を取り外してつまりを取り除く方法があります。この方法で、つまりの原因を取れない物はありません。プロ顔負けの修理方法ですが、他の方法に比べ、手間がかかるうえに、汚れも飛び散りますので、少々抵抗がある方法です。

便器を外して修理する方法

トイレを外す準備

トイレを外す準備

まずはじめに、トイレ給水管の止水栓を閉じます。ロータンクの給水管・排水管をウォーターポンププライヤーで外します。

次にトイレ便器内の水を石油ポンプを使って、全部抜き取ります。

そして、便器を固定しているナットを左右とも、全部はずします。

※注 化粧ビスは頭の部分が陶器叉はプラスチックで出来ています。割れやすいので注意してください。

トイレを取り外す

トイレを取り外す

便器を外します。はじめにロータンク、次に便器をとりはずします。

※注 重たいので二人で持ち上げてください。また陶器は割れやすいので注意してください

便器を裏返し、つまりを取り除く

便器を裏返し、つまりを取り除く

適当な場所で、便器を裏返し、図の黄色部分につまりがないか確認してください。つまりがある場合はホースで流してやると、結構簡単に取れます。

パイプクリーナーでつまり修理

パイプクリーナーでつまり修理

排水管がつまっている場合は、パイプクリーナーを突っ込み、つまりを修理します。ハンドルをまわしながらワーヤーを送っていくのがこつです。

又、便器を取り外した際、便器と排水管の間のパッキン(Pシール)が破損する可能性がありますが、Pシールは粘土状のパッキンのため、くっつけて再利用しましょう。手に入れるのが困難です。

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