フローリングのワックスがけの方法

住まいの修理

フローリングは、手入れを何もしないでいると、汚れがつき、板にしみ込んで、元のきれいな床に戻せなくなってしまいます。フローリングをいつも美しく保つためには樹脂系ワックスを塗る手入れ方法があります。フローリングは、年に1度くらいの割合でワックスがけをしてあげる、保護皮膜作用によって、傷もつきにくくなります。また、床用ニスを塗ってしまうのもおすすめです。

フローリングのワックスがけ

フローリング材の構造

フローリングは12mm程の合板の表面に本物の木を薄くスライスしたつき板が貼ってあり、その上から樹脂で加工をしています。板のサイズは、30cm× 180cmの他さまざまですが、いずれも継ぎ目があるので、水拭きはできるだけ避けます。手入れは年に1度くらいの割合で、定期的に樹脂系のワックスを塗るか、5年に1度くらいで床用ニスを塗るのがよいでしょう。

セラミック塗装やUV塗装をしているフローリングには、ニス塗りできません。その場合は、樹脂系ワックスを使ってください。

フローリング床を掃除します

フローリング床の掃除

まず、全体に掃除機をかけ、住宅用洗剤などで汚れを取ります。台所などの油汚れがついているところは、ベイントうすめ液で拭いておきます。

以前に樹脂系のワックスを塗っている場合は、ワックス分を落とします。床用のワックスハクリ剤を水で4~5倍に薄め、床にたっぷりと塗り、3分ぐらい放置します。
その後、ナイロンタワシなどでワックスをこすり落とします。継ぎ目の汚れなど
落ちにくい所は、ブラシで落とします。汚れが落ちたら水拭きを2~ 3回くり返し、ハクリ剤を取り除きます。


フローリング床の補修

床材のすき間や、つき板の欠けがあるときは、木部用エポキシパテで埋めておきます。
硬化したらサンドペーパー(240番ぐらい)に当て木をして平らに仕上げます。色が合わないときは、絵の具で目立たないように仕上げておくとよいでしょう。

ニスを塗る場合には

ニスを塗る場合

ニスのくいつきをよくするために、サンドペーパー(240番)に当て木をして全体に木目に沿ってかけますが、白い粉が出る程度にザーッとかけるだけでOKです。終わったら掃除機をかけ、雑巾で水拭きして、よく乾かしておきます。湿り気が残っているところにニスを塗ると、塗膜が自く濁ってしまうので注意してください。

マスキング(養生)をします

マスキング

壁ぎわやガラス戸、障子など、フローリングワックスや床用ニスがついては困る場所にはマスキングテープやポリシートなどで覆います。こうすると作業も能率アップし仕上がりもされいになります。

ワックスを塗ります

壁際や隅の部分

フローリングワックスや床用ニスを塗る前に、窓やドアは開けて風通しをよくしておきます。

塗り始めは、壁際や隅の部分、マスキングの境目など塗りにくい部分からスジカイバケを使つて塗ります。ハケは塗る前によくしごき、抜け毛をよく取ってておきます。


コテバケで塗る

フローリングの広い面はコテバケで塗るときれいに仕上がります。コテバケにつなぎ棒をつけると作業が楽になり、仕上がりもされいになります。

コテバケは手前に引くように、一方方向に動かして塗っていきます。

塗り進める順序はよく考えましょう。出回から遠い部分から塗り始めないと、塗装した上を歩かなければ出られなくなります。

床用ニスは塗る場合は、ニスは無色透明なので、作業中は塗り残しのないように、よく確かめながら塗ってください。

乾燥時間は、製品によって違うので説明を見て、完全に乾くまでは歩かないようにしましょう。また、家具などを置くときは、じゅうぶんに時間がたってからのほうが安心です。

じょうずにワックスがけをするポイント

じょうずにワックスがけをするポイントは、雨の日や温度の低い冬場などはさけてください。また、あまり風のある日も避けたほうが良いでしょう。風が強いとホコリがまい上がり、塗装面について、かえって汚くなることがあります。また、窓やドアは開けて風通しをよくして作業しましょう。

油性床用ニスを塗る場合は、濃すぎるときれいに仕上がりません。塗る前に塗りやすい
濃さに薄めるのはもちろんですが、作業中も濃くなったときはベイントうすめ液で薄めてください。

タイトルとURLをコピーしました