排水管のつまりを自分で直す方法

住まいの修理

台所の流しの水はけを悪いままにしておくと、ある日突然つまって大あわてすることがあります。つまりの原因は、油分が排水管の内側に付着し、そこに茶ガラなどが、からまったりして起こリます。また、浴室の排水管でも湯アカと髪の毛により、このような現象が起こります。定期的にパイプ洗浄剤を流すなどして、排水管の内部をきれいにしておきましょう。

排水管をつまらせないために

排水口がつまってしまったときは、水の力でゴミを押し流す吸引カップやポンプ式のもの、スプリングのようなワイヤーを排水口に差し込み、直接つまりの原因を取り除くものなどの解決法がありますが、日ごろ排水管をつまらせないことが大切です。

定期的にパイプ洗浄剤を流す

パイプ用洗浄剤は、いろいろなものがありますが、劇薬扱いのもの以外は、速効性があまりありません。どの製品も水はけが悪くなったぐらいのときに使用すると効果があります。また、酵素微生物が汚れを分解するものもあり、これは、時間はかかりますが化学薬品と違い危険がなく、公共下水道に使用しても公害になりません。

いずれにしても2~3カ月に1度の割合で、定期的に流すことにより、排水パイプの汚れを落とし、つまりや悪臭を防いでくれます。

パイプ用洗浄剤
原液タイプ
酵素微生物

つまりの原因になるものを流さない

つまりの原因になるものを流さない

台所では、米粒や茶ガラなど、固形物を流さないようにするのはもちろんですが、てんぷら油などの古い油を流すのもやめて、油処理剤を使いましょう。

また、牛乳パックに入れた新聞紙に古い油をしみこませて可燃物として捨てる方法もあります。


グッズ

浴室では、毛髪がつまりの原因になるので、できるだけ髪の毛を流さないようにしてください。

置くだけ、貼るだけで排水口で髪の毛をキャッチするグッズがいろいろあるので活用しましょう。

また、洗髪やすすぎのお湯を洗面器に受け、それを台所用三角ゴミ受けに流し込むようにするのも方法です。

排水管のつまりを自分で直す方法

吸引カップ

器具を排水口にあて、水の圧力によつて、つまりの原因であるゴミを押し流す方法の代表的なものが吸引カップです。

吸引カップ

使い方は、つまっている流し台に水をはります。吸引カップは内部の空気を追い出すようにして排水口にビッタリとあて、グッと押し、引っぱるときに力を入れると、ゴミの位置がずれて、流れるようになります。

このとき、台所の流し台など、ジャバラホースを使っているときは、排水管に差し込んであるだけのものがあり、このようなものは、ゴミが流れ出たときにホースがはずれて流し台の下が水びたしになることがあるので注意してください。

オーバーフロー用の排水口

洗面台の場合は、オーバーフロー用の排水口に雑巾などをつめておかないと、ここから水が逆流し、水をかぶることもあります。

ポンプ式クリーナー

吸引カップと原理は同じですが、本体の中が真空になっているため、吸引力と押し下げ圧力がより強力です。

ポンプ式クリーナーにはサイズが大・小あり、大きなサイズはトイレのつまりにも使えます。また、吸引カップもサイズを交換できるようになっています。

ポンプ式クリーナー

水をためた状態にしてゴムカップを排水口にビッタリ当てます。ハンドルをグッと押すと水圧がかかり、力を入れてハンドルを引っ張ると、水が引き上げられ、それによってゴミの位置がずれて、流れるようになります。

水が逆流する恐れがあるので、作業の前にオーバーフロー用の排水口には、雑巾などをつめておきましょう。

ワイヤークリーナー

排水口から、スプリングのようなワイヤーを差し込み、つまつているゴミを引つ掛けて取り除くものです。ワイヤーの長さやハンドルの型により、いろいろなタイプがあります。

ワイヤークリーナー

使い方は、ワイヤーを排水口に押し込んでいきます。ワイヤーが進まなくなったら、そこがつまりの個所なので、巻き戻してはまた進むという具合に作業します。

浴室などで、つまりのひどい場合は、1度巻き戻して、先端に付着している髪の毛などを取り除いてから作業を続けるとよいでしょう。

このワイヤーは、フレキシブルなので、排水管の曲がりにそって入っていきます。

ただし、洗面台の排水口によくあるタイプで金具がついた排水口などには、先端が入らず使えないものもあります。

外してつまりを取り除く

洗面台のつまり

洗面台のつまりの原因のほとんどは、U字のトラップ部分にゴミがたまっている場合です。排水パイプの継ぎ目のナットをはずして掃除をすれば直ります。

はずすときは、水がこばれるので、バケツやタライなどを下に置き、ウォーターポンププライヤーなどでナットをゆるめてはずします。

プライヤーの口にギザギザがあるとき、キズをつけないために布を当てて作業してください。

なお、継ぎ目に入っているパッキンは、必ず新しいものに交換しましょう

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