このページでは障子紙を自分で張り替える方法を紹介しています。汚れや、日焼けなどで変色した障子紙は、見た目にも悪く、部屋を暗い印象にしてしまいます。障子紙の張り替えは意外と簡単にDIYリフォームすることができますので、ぜひチャレンジしてみて下さい。
障子の基礎知識
障子紙は通気性に富み、自然のうちにフィルターの役目をはたしています。それだけに気づかないうちに汚れています。1~ 2年に1度は張り替えたいものです。
障子紙のサイズ
一般的な障子紙のサイズは28cmと25.5cmの2種類です。これはごく一般的な障子のコマ2つ分に合わせてありますから、買う前にコマのサイズを測っておいてください。
障子紙の種類
障子紙は一枚張りが主流になっています。コマのサイズに関係なく、どんな障子にも張れるからです。また、一気に張れるので簡単です。一枚張りの障子紙には、のりで貼るタイプとアイロンで貼るタイプ、両面テープで張るタイプがあります。
障子紙の張り替え方法
障子をはずす前に、どこの障子か、どこのレールにあったかを間違えないよう、しるしをつけておいてください。障子がはずれにくいときは、位置を変えるか、誰かに鴨居を押し上げてもらってはずします。
下の部分の障子を上げると、ガラスが入っていて、外が見える障子を雪見障子(猫間障子)といいます。この上下するすり上げ障子をはずす方法は、左部分にバネが入っていて、左側を少し押し込むと、右側からはずれます。
古い障子紙をはがす
ハタキなどでホコリをはらって、裏からノリバケかハンドスプレーで桟全体にたっぷりと水を含ませます。2~ 3分おいてから、下のほうからゆっくりとはがしていきます。
はがしにくいときは、お湯に台所用洗剤を入れたものを使うとよくはがれます。また障子紙をはがす専用の「はがし剤」を使うのも効果的です。
このとき、障子全体を水で浸すと、桟が狂ってしまうので注意してください。
桟をきれいにする
障子の桟をきれいに拭きあげて、かげ干しします。ノリ残りのあるところは、割りばしで擦ると桟にキズをつけません。
桟が濡れているところに障子を張ると、染みになるので、よく乾燥させてください。
障子紙を仮止めする
ノリがたれても良いように、下に新聞紙などを敷いて障子を寝かせます。ノリをつける前に、障子紙を50cmぐらい広げ、障子紙と障子が平行になるように、障子の一方のフチに合わせて、曲がっていないのを確かめてから、セロテープで3~ 4カ所とめておきます。
仮止めした障子紙は、シワにならないようにそっと巻き戻し、障子の外に置きます。
障子紙の張り付け(のり張り)
障子用のノリに少しずつ水を入れて溶き、桟にノリバケでノリをつけていきます。ノリ付けするとき、つけ忘れがないように、乾いたところがないように十分注意してください。
容器入りの障子ノリも便利です。キャップにガイドがついていて、押し出すだけで、桟の中央に線状にノリ付けができます。ノリバケを使い慣れない方には便利ですし、ノリのつけ忘れがありません。
障子紙を一気に転がして張り付けます。隅まで行けば、桟を軽く押さえ、接着させます。
その後、ノリが乾燥するまで待ちます。
障子紙の張り付け(アイロン張り)
障子紙がたるまないようにのばし、テープ止めと反対側の隅を、アイロンで仮止めします。
桟の中央から順番にアイロンで接着させていきます。
桟が終われば、枠の部分をアイロンで接着させます。仮止めテープの部分を接着させる時は、先にテープを取ります。
余分な障子紙を切る
周囲は定規を当てながら、余分な障子紙を切ります。枠に6mmぐらい障子紙が残るようにして切ります。
また定規の代わりに、カッターガイドを使うと便利です。カッターガイドは、内側に段差のある溝がついていて、カットしたい位置で固定することができるため、位置がずれず、きれいに障子紙を切ることができます。