ふだんはあまり気にしない雨どいですが、じつは、住まいを長持ちさせるためには、たいへん重要な部分です。落ち葉が詰まったり、ヒビが入ったり、はずれたりしていると、建物の寿命を縮めることになります。ヒビ割れなどを見つけたらすぐに補修をしましよう。古くなって破損がひどいときは、思いきって交換してしまいましょう。
雨どいのパーツ
雨どいを交換するときは、古い雨どいを取りはずす前に、どこにどういう部品が使ってあるかをチェックし、新しい部品を購入するときの必要量を出す参考にします。
また雨どいのサイズは、軒どいの幅100mm・たてどいの直径55mmと、軒どいの幅105mm・たてどいの直径60mm の2つの種類があるので、古い雨どいと同じものを選んでください。
とい受け金具、つかみ金具
雨どいの交換
とい受け金具をつけかえる
金具類が傷んでいたら新しいものと交換します。
この場合、古い金具を取りはずし、穴は木工用パテなどで埋めます。
新しい金具を取りつけるときは、古い金具の位置から左右2~3cmずらしたところに、キリで下穴をあけてから取りつけてください。
高さは変えないようにします。
古い雨どいに合わせて切る
雨といの寸法は、はずした古い雨どいに合わせて正確に印をつけ、塩ビ用ノコ、新建材用ノコ、金切りノコなどで切断します。
切るときは軒といは硬い縁から切り始めるとよいでしょう。
軒どいを接続する
軒どいをパッキン軒継ぎ手で接続する場合や、曲がりなどは、雨どい用接着剤を使ってしっかりと接着します。
止まりをつける
軒先の高い側になる雨どいの端は、止まりに接着剤をつけてはめ込みます。
軒どいを集水器に差し込む
集水器の両側に軒どいを差し込んで取りつけます。
差し込んだ軒どいの端に切ったパッキン軒継ぎ手を取りつけて、ストッパーにします。
集水器とたてどいをエルボと呼びどいでつなぐ
たてどいはつかみ金具で固定し、呼びどいでそれぞれのエルボに、接着剤をつけてつなぎます。
軒どいを受け金具に固定する
受け金具の先を曲げて、軒どいを固定します。
雨どいの補修
雨どいの割れ、継ぎ目からの水漏れ
雨どいがヒビ割れたときは、雨どい用補修テープを使うと簡単に補修できます。
汚れや水分を拭き取り、テープを貼ったら、付属のヘラでよく密着するようにこすってください。
これはたてどいのヒビ割れにも使えますし、エルボとたてどいなどの継ぎ目もこのテープを巻くように貼れば補修できます。
集水器からの水漏れ
集水器がずれて、軒といの穴が集水器からはずれている場合は、穴が集水器の中央にくるよう、集水器をずらせば、直ります。
集水器の下からもれているときは、集水器にバケツなどで水を注ぎ、どこからもれているか確認します。水もれの個所が見つかったら、水中型エポキシパテで埋めて直します。
雨どいの詰まり対策
集水器は枯れ葉などのずたまりやすいところです。梅雨前や初秋には必ず点検しておきましょう。樹木の多い家には落ち葉よけやゴミストッパーをつけておくと効果的です。
もし、たてどいで詰まってしまったときは、排水パイプ用のワイヤー式パイプクリーナーを使って直します。