青々とした芝生にレンガの花壇やアプローチは美しく映えます。レンガを敷いたり、積むのは難しいと思っている人が多いようですが、基本的な工程さえ知っていればゆがみなくきれいに仕上げることができます。DIYでレンガを敷くための基礎知識や準備、手順についてまとめています。DIYで気軽に庭をグレードアップしてみてはいかがしようか。
レンガの種類とサイズ
レンガは長さ21cm、幅10cm、厚み6cmが標準で、重さは2.25kgです。また、積み具合によって使う、1/2,1/4、3/4、タテ1/2のものかあります。色や焼き方によって黒焼過ぎ、焼過ぎ、並焼きなどの種類があり、これとは別に白レンガ、空洞レンガなどがあります。また、バーべキューコンロを作るときなどに使う、耐火レンガもあります。
ブロックの種類とサイズ
ブロックは長さ39cm、高さ19cmが標準で、厚さは10cm、1cm、15cm、19cmのものがあり、それぞれに並型、半分のサイズの半切、端の部分に使う間型、鉄筋を入れるときに使う横筋型などがあります。
また、門、塀、その他一般に使われる軽量ブロックと、ブロック建築に使われる重量ブロックとがあります。このほか、表面にいろいろな加工をした化粧ブロックがあり、サイズは少し大きくなっています。
ブロックもレンガと同じ下地づくり、積み方で積むことができますが、レンガより重いため、横目地を揃えるのが難しいかもしれません。
そんな場合は、1cm角の模型材を使うのも良いとです。ただし、3段以上積んで塀にする場合などは、鉄筋を入れるなど十分な強度対策が必要になります。
地面にレンガを敷く(アプローチやテラスをDIYでの作り方)
この方法を用いれば、素敵なレンガ敷きのアプローチやテラスをDIYで簡単に作ることができます。
レンガを敷く場所、サイズを決めて、レンガの厚みに4~5cmを加えた深さに掘り、よく踏んで地固めをします。
クッションとなる砂を木ゴテやならし棒を使って、4~5cm の厚さになるように敷きます。砂を敷き終えたら、隅から順にすきまがないように、びっしりとレンガを敷いていきます。
全体を敷き終わったら、水平器などを使って、水平になっているか確認します。
他より高い箇所は、レンガが割れないように気をつけながらハンマーやその柄などで軽く叩いて高さを合わせましよう。
また、曲がりやズレがある場合は、すき間にバールなどを差し込んで直してください。
ブラシなどを使って、乾いた砂をレンガとレンガのすき間につめて、レンガを固定させます。
これで、完成ですが1ヵ月ほどすると、目地に入れた砂が馴染み、カサが減ってすき間ができてきます。
そうなったら、もう一度、乾いた砂をすき間に入れてください。
レンガを積む(花壇の縁取りをDIYでの作り方)
モルタルを使ってレンガを積むのは難しいと思いがちですが、きちんと手順を踏んで行えば、DIYでも簡単に積めます。まずは、小さなサイズの花壇からはじめてみましょう。
花壇を作る場所、大きさを決めて四隅に杭を打ちつけ、7cmの箇所(レンガの厚み6cmに白地分1cmを加えた数値)にしるしをつけてから水糸を水平に張ります。
このとき、水平器で水糸の水平を計っておくと正確な基準が作れます。
レンガを敷く部分に、基準にする水糸から17cmの深さを目安にレンガの幅の穴を掘ります。
掘った箇所に砂利をすき込み、ハンマーなどで叩いて落ち着かせます。
穴に、セメント1:砂2:砂利2の割合で作ったコンクリー卜を流して基礎を作ります。
セメント1:砂3の割合で、山に盛っても崩れない程度の固さに練ったモルタルを作ります。
また、レンガが乾いていると、モルタルの水分を吸収し接着力が弱くなるので、積む前lこ5分くらいレンガを水につけて、十分水を吸い込ませておきます。
基礎の上にモルタルを1cm敷き、レンガを並べていきます。
このとき、レンガとレンガの間は目地の分(1cm)あけます。
また、水糸と高さが合うように、レンガが割れないように気をつけて、ハンマーかその柄などでレンガを軽く叩きながら水平に並べます。
1段目を並べたら、水糸を7cmあげて、2段目を積みます。
レンガゴテでモルタルを1段目の上にのせますが、このとき、1段目のレンガとレンガのすき間にも目地ゴテなどでモルタルを入れます。
モルタルは、やや多めに盛り、水糸の高さに合うよう、ハンマーやコテの柄で叩いて調整します。はみだしたモルタルは、目地ゴテなどで削り落とします。
目標の段まで積みあがったら、レンガの面より目地が5mmほど奥になるように目地ゴテで白地を整えます。
目地が足りない部分があったら、ここで足してください。
目地の調整が終わったら、モルタルが乾く前に、水を含ませ軽く絞ったスポンジ、でレンガをきれいに拭いてモルタルを落とします。
そのまま2~3 日置いてから、花壇に土を入れます。