フローリングのワックスは重ね塗りができるのか?

掃除

フローリングのワックスがけをする時は、前に塗ったワックスを剥がす手間が大変です。その手間を省くためには、ワックスを重ね塗りする方法があります。実はワックスは重ね塗りをすることができるのです。でも、何回まで重ね塗りをしても良いのか?どれぐらいの頻度で行うのか?など疑問もあると思います。このページでは、フローリングのワックスは重ね塗りができるのかどうかについて詳しく紹介しています。

フローリングワックスの重ね塗り

実はフローリングのワックスは重ね塗りをした方が良いです。ワックスの説明書などには、「前に塗ったワックスを剥がしてから塗ってください。」なんてことが書かれていますが、重ね塗りをした方が良い場合もあります。

耐久性のアップ

フローリングのワックスを重ね塗りすると、ワックスの膜が厚くなり耐久性がアップします。せっかく苦労して塗ったワックスですので、少しでも長くきれいな状態を保ちたいですよね。ワックスを重ね塗りすると、ワックスの層が厚くなり、その分長持ちしてくれます。

手間が省ける

古いワックスを剥がすのは結構手間がかかります。剥離剤をフローリングに塗って、剥離剤で溶かしたワックスをスポンジやヘラなどで剥がし、きれいに拭き取るという作業が必要です。またフローリングの表面を傷めてしまうといったトラブルもあります。

そこで、重ね塗りなら塗る作業だけですので、作業の時間は半分以下になります。このように手間を省けるのは、ワックス重ね塗りの大きなメリットといえます。

重ね塗りの注意点

ワックスの耐久性アップと古いワックスを剥がす手間の削減ができる。この2つが重ね塗りの大きなメリットです。

ただし、フローリングのワックスの重ね塗りができる条件は、前に塗ったワックスが劣化していないことです。フローリングのワックスは劣化してくると、黒ずんできます。そんな、黒ずんだフローリングワックスの上から重ね塗りをしても、黒ずみはなくなりません。そうなったときには、剥離剤で前に塗ったワックスを取り除かなければなりません。

耐久性がアップするなら、重ね塗りすら面倒なのではじめからワックスを厚く塗っておけば良いのではないか?いった疑問もあるかと思います。でも、これはダメな方法です。

ワックスの層が、厚ければ厚いほど劣化してしまったときに面倒になってきます。ワックスは経年で削れて薄くなってきますので、劣化する前に古いワックスが削れてなくなっていると剥がす手間が要りません。

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また、ワックスは塗布した後に水分だけが蒸発してフローリングの表面に皮膜を作ります。このとき、先に表面だけ乾燥してしまい下層に残った水分が蒸発しようとしたときに、表面の硬化した皮膜に影響を与えて、白っぽくなってしまうことがあります。ですので、一度にワックスを厚く塗るのは良くありません。ワックスは薄く重ね塗りするのが正解です。

重ね塗りできる回数

ワックスは薄く重ね塗りするのが正解なのですが、何度も重ね塗りをして、耐久性や光沢をアップしようとする方もいるのではと思います。

もちろん、ワックスは何度でも重ね塗りをすることが可能です。しかし、表面の皮膜の層を厚くしすぎても、あまり意味がありません。一般的には3~4層が一番きれいな状態といわれています。フローリングは初めから基礎皮膜が形成されています。そこに重ね塗りをするわけですから、重ね塗りの回数は2~3回がベストということになります。

ワックス重ね塗りの頻度

フローリングに塗ったワックスの上では、家族が毎日歩いています。その毎日の歩行で少しずつですが、ワックスの被膜は、細かな溝を作って削れてきます。そして、だんだんと表面のワックス皮膜が薄くなってきます。その薄くなったワックスを補充するために、定期的に重ね塗りをする必要があります。

この表面のワックス皮膜が薄くなってくる時間は、製品によって変わってきます。シートタイプやスプレータイプのワックスで3ヶ月程度、液体のワックスでは1~2年程度です。ただし、良く歩く通路になっている箇所と隅の方では削れの度合いが違ってきます。家族の人数が多ければ、その分フローリングの上を歩く回数が多くなり被膜がキズつきやすくなります。また、普段スリッパで生活しているのか素足で生活しているのかによっても変わってきます。

つまり、ワックスの重ね塗りをする頻度はご家庭によって異なってきます。各ご家庭の生活スタイルによって、ワックスを重ね塗りするタイミングを考えなければなりません。

そこで、ワックスを重ね塗りをするタイミングを見計らうことが大切になってきます。そのタイミングは、乾拭きをしても光沢がなくなったときです。フローリングのワックスは磨けが磨くほどピカピカになります。その、光沢感がなくなったときには、ワックスの層が薄くなったといった判断になります。

フローリングワックスの重ね塗りまとめ

フローリングワックスの重ね塗りは必要です。光沢感がなくなったときには、薄くワックスを重ね塗りしてあげましょう。

よく通るフローリングの表面は心持ち厚めに、隅のあまり通らない表面は心持ち薄めに重ね塗りをします。

ワックスの重ね塗りの回数は2~3回がベストです。削れた分を補充してあげるといった方法で重ね塗りをしておくと、キレイな状態が保てます。

あまりにも重ね塗りを厚くしすぎて、前に塗ったワックスが劣化してしまったらワックス剥離剤で剥がさなければなりません。この作業を行わなくても良いように、重ね塗りをするタイミングと重ね塗りの厚さを調節することがポイントです。

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